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2013.10.08シェアハウスの多様化
今まで、いろんなシェアハウスをご紹介させていただきましたが、
本当にいろんなシェアハウスが増えてきて面白いですよね。
基本的には、デザイナー会社だったり、不動産会社だったり・・・ですが、
今回は学生さんが作り上げたシェアハウスだそうです。
学生が作り上げた粗削りなシェアハウス
山形の「花小路」という商店街に佇む一棟のシェアアパート「花小路トランク」。
同物件は2010年に東北芸術工科大学の学生たちによってリノベーションされ、誕生した。
きっかけとなったのはOpen A(東京都中央区)の馬場正尊社長が同大学の教授に就任したことだった。
馬場社長の授業のテーマは「住宅による街の活性化」。人口減少とともにシャッター化が進む街を、住宅の活性化によって再生を目指すというものだ。
2009年2月、学生たちが授業の一貫として街のオーナーを相手にリノベーションプランのプレゼンテーションを行った。
そのとき、学生たちの考えに賛同したのが同物件のオーナーだ。
1981 年に旅館として建てられたが、2000年に廃業しそのままとなっていた。
「美術大学に通う大学生たちの交流の場としたい」という考えに賛同し、
学生たちにリノベーション工事をまかせることにしたのだという。
工事費用はおよそ120万円。リノベーションのデザインや施工は、電気工事を除きほとんどが学生たちが行い、費用削減に貢献した。ターゲットは自分たちと同じ学生ということもあり、
自由な発送で工事は行われた。共用部のリビングの壁一面には黒板材が使用され、住人たちの
情報交換の場としての役割も果たしている。また、美大生の住まう住宅ということもあり、
年に数回同物件で作品展示会も行われている。当時学生として同企画に参加していた
千歳不動産(山形県山形市)の佐藤英人氏は「床も壁もコンクリート打ちっぱなし、照明は裸電球。
その代わり入居者は壁の塗装など自由に行っていいという条件で募集を行いました。
入居者は全て美大生だったのでほとんどの入居者が壁に絵を描いたりと
自由に部屋をカスタマイズしています」と語る。
大学の授業の一貫として生まれた学生たちが作り上げた賃貸住宅。
今では県内の芸術家を招待し町おこしイベントを行うなど、
当初の馬場社長の思惑通りの場として町の活性化の一助となっている。
賃料:2万5000円
共益費:1万円
駐車場:無し
共有物・スペース:キッチン、ランドリー
居室面積:12.96㎡~
竣工年:1981年(全国賃貸住宅新聞より抜粋)
この先、不動産は人口の減少に伴い、余っていく状態になります。
そんな中、どう活用していくかが重要になってきます。
もっと面白いシェアハウスが増えていくとおもしろいことになりそうですね。