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2013.06.28コーポラティブハウスって何? その2
今回は、前回に引き続きコーポラティブハウスについて綴っていきたいと思います。今回は海外の事例を交えていきます。
と、その前に、簡単におさらいを。
コーポラティブハウスとは、入居希望者がひとつの組合をつくり、事業主となり、土地取得から設計者、建設業者の手配まで携わる集合住宅の
ことです。建設期間中は入居者が何度も話し合い、意見を交えながら、自分たちの生活する場を自由につくっていくことができる住宅のことです。
この、コーポラティブハウスはベルリンで人気なんだそうです。
その中でも、19世帯、3世代が住む「クリマソーラーハウス」は、ベルリン初の*パッシブハウスとして注目を浴びています。
ここに住んでいる方の声として、最初は、「子どもたちを、隣に住む人の名前も知らないような住宅環境の中で育てたくなかった」というところ
からコーポラティブハウスにしよう!と決めたそうです。
そして、計画段階から、毎週1回入居者全員での会合が開かれていたので、みんなが知り合いとのこと。子どもが庭で遊んでいれば、声をかけてくれる
し、庭先でおしゃべりが始まる。そして、深夜でもあれが足りない!となれば、どこの誰なら助けてくれるのも分かるそう。
集合住宅自体が一つの村になっている感じですよね。
ん・・・でも、これって昔の日本では当たり前だったのでは?
とふと書いていて思いました。シェアハウスと言うと、新しい感じがしますが、みんなで助け合いながら、知恵を出しながら
暮らしていけるというのは、以前は自然にできていたことなのでしょう。コーポラティブハウスは、もちろんマイナス面もありますが、
人にとっては自然で必要なシェアハウスの形の一つなのかもしれませんね。
*パッシブハウスは寒い冬も、暑い夏もエアコンや暖房などを外に取り付ける。「アクティブ」なシステムをを必要としない。
建物自体の断熱性を高め、外と室内の熱を交換する換気システムによって、常に部屋の中が快適な温度に保たれるように設計された
省エネルギーの建物のこと。