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2013.07.01コーポラティブハウスって何? その3
前回、前々回と書いてきたコーポラティブハウスを今日も綴ってみたいと思います。
コーポラティブハウスは 計画段階から、入居者全員での会合が開かれていたりしているため、入居者全員が事前から知り合いになれることが、
とてもいいですよね。
それ以外にも、大規模なコーポラティブハウスであれば、いろんなジャンルの技術や知識をもった人たちが集まる可能性もあります。
建築に詳しい人、
コンピュータに詳しい人、
デザインが得意な人、
そんな人たちが集まってこれば、より自分たちに快適な暮らしが助け合ってつくっていけますよね。
ただし、やっぱり大変なこともあるようです。
もちろん、人数が多いと分担制にすれば楽になることはたくさんありますが、話し合いは大変になります。
どういう建物のデザインにするのか、エネルギーはどうやってまかなうのか。壁の色や使う家具など細かい所も含めると、話し合わなければ
ならない項目はものすごくたくさんありますし、みんなで平等に決定しようとすると膨大な時間がかかります。
実際のベルリンのコーポラティブハウスの先駆けである「クリマソーラーハウス」では、毎週行われていた会合では、3〜4時間にも渡って
熱い討論をしていたそうです。
今のこの時代、掃除も専門業者に頼めばやってくれるし、食事だって安くて美味しい外食はたくさんある。誰かと会話しようと思えば、
携帯電話もインターネットでいくらでも人とつながれる。
だけど、そのおかげで失われた大切なものもたくさんあるのはきっとみんな気付いている。
入居者同士、近隣同士で声をかけあい、助け合って生活するのもこれから大切な意味を持っている気がします。
その大切な意味に気付くきっかけには、シェアハウスはとてもいいのではないでしょうか。